1年くらい前の話になりますが、ブログ運営やメルマガ発行などの「インターネットビジネス」以外の収入減が欲しくて、農業にチャレンジしたことがあります。
埼玉の田舎の方に住んでいることもあって知人の紹介で畑や農業機械を無料で借りることが出来たのですが、半年くらいで挫折しました。
当初の計画としては、まずは小さな畑を借りて農業を体験し、「これなら農業からの収入だけでも年間数百万は稼げる!」という確信が持てたら、畑を広げつつ人を雇い、法人化してオーナー業をしようと考えていました。
しかし実際にやってみると意外とキツくて挫折しましたので、「週末農業」や「農業での起業」を考えている方たちの参考にと思い、『農業に失敗しないための原則』をまとめておきます。
農業をやりたい方はご参考に。
農業環境について
はじめに、私が借りた畑の環境について軽く説明しておきます。
- 借りた方法:知人からの紹介
- 料金:無料。
- 広さ:畑①16メートル×8メートル、畑②8メートル×8メートル
- 農業機械:トラクター、耕運機(どちらも燃料補給すれば無料で使用可能)
- 農業器具:クワ、スコップなどは無料で使用可能
- 自宅から畑までの距離:自転車で30分ほど。
- 借りていた期間:4月ごろ~12月まで
- 育てた作物:サトイモ、ジャガイモ、ネギ、白菜、レタス、キャベツ、落花生、大根、ブロッコリー、トマト、トウモロコシ、サツマイモ、ヤーコン
時間に余裕があったので「農業でもやってみたいな。」という話を知人にしたところ、いつのまにか畑を借りる手配をしてくれており、あれよあれよという間に1カ月後にはスタートしました。
↑これは小さい方の畑②です。
大きい方の畑①はこれ2倍くらいの広さがあり、畑①と畑②は150メートルくらい離れた場所にあります。
ここでジャガイモを育てたり…
落花生を育てたり…
サトイモを育てたり
大根を種から育てたり、
ネギを育てたりしていました。
こちらは(たぶん)ブロッコリー。
収穫期には土地の恵みがゴロゴロと収穫できましたね。
特に根菜類は管理が楽なので、素人でも楽に育てられました。
ジャガイモとか↓
サトイモなどは文字通り「山のように」収穫できました。
「農業に失敗した人」でも、これくらいは収穫できるわけです。
農業に失敗した理由と、失敗しないための原則
それでは本題の「農業に失敗した理由」と、「失敗しないための原則」についてお伝えしていきます。
農業の素人でも、畑と農業機械さえあればそれなりに作物を育てることが出来ます。
しかし私の場合、この農業体験により挫折を味わうことになりました。
私が農業に失敗した理由は以下のとおりです。
農業に失敗した理由1:畑が遠すぎた
まず最初の失敗は、自宅から畑までの距離が遠すぎたことです。
私は自家用車を持っていないので畑まで自転車で通っていたのですが、片道でも軽く30分くらい時間がかかっていました。
農業では毎日畑を見に行く必要はありませんが、夏場は雑草との戦いになります。
真夏に往復1時間かけて畑に通うのが、私にはできませんでした。
仮に3日に1回通う頻度だったとしても、私が借りていた畑の広さだと草むしりに必要な時間はせいぜい30分です。
体験してみてわかったのですが、「往復1時間かけて30分作業する」という異常なまでに「時間対効果の低い労働」が私にはできませんでした。
農業を始めた当初に、「畑をやるなら車は持っていた方がいい」と知人に言われて中古の自動車を10万円くらいで買わされそうになったのですが、仮に自動車で通ったとしても片道10分以上はかかります。
畑に通うためだけに車を買ったとしても、「往復20分かけて30分の作業」になります。時間対効果低すぎ!
すでに自家用車を持っている方でも、なるべく毎日通える自宅の近所に畑を借りたり、なにかの「ついでに」見に行ける範囲内に畑を借りた方がいいです。
理想としては、徒歩で片道10分以内の場所。もしくは、自宅のすぐ目の前。
これくらい近い場所じゃないと農業のうま味は感じられないし、畑を管理できなくなると思っておいてください。
というわけで、農業で成功するための1つ目の原則は「畑は自宅の近所に借りろ」になります。
農業に失敗した理由2:「無料」で借りてしまった
2つ目の失敗は、畑を「無料」で借りてしまったことです。
田舎の方だと耕作放棄地がたくさんあるので、「自分では管理できないから、タダでもいいから人に貸して管理してもらいたい」という地主が、意外とたくさんいます。
細かい裏事情はよく知らないのですが、雑草がぼうぼうに生えている耕作放棄状態にしていると税金が高くなったりするらしく、「雑草の管理をしてもらう代わりに、タダで土地を貸す」ということですね。
それで、私も無料で畑を借りることが出来たのですが、1つ目の失敗でも書いたとおり、畑と自宅との距離が遠すぎたので頻繁に通わず、雑草を生やしてしまいました。
私が悪いのですが、無料で借りている以上、雑草を放置するわけにはいきません。
その結果、植えている作物の生育に影響があろうと無かろうと関係なく、また、こちらの都合に関係なく強制的に草むしりに出掛けなくてはならなくなりました。
本気で農業をする人ならこれくらいヘッチャラなんでしょうけど、私はこれがきつかったです。
それに、無料で借りているとはいえ、土地の持ち主のところへ定期的に挨拶をしに行く必要もあります。
当然、手ぶらで行くわけにはいかないので、菓子折りとか畑で収穫できた野菜などを持っていくわけです。
これが超面倒くさい。
- 自分の都合とは関係なく、雑草の生育状態に合わせて畑に通わなくてはならない
- 地主に献上品を持っていく必要がある
など、「借りる前に気付けよ!」と自分でも思うのですが、畑を無料で借りるメリットが私にはありませんでした。
こういうわずらわしいことが嫌いな性分の人は、畑を確保する際は必ず無料ではなく有料で確保した方がいいです。
お金を払っていれば、畑に雑草が伸びていようとどんな作物を植えていようと、周りの人に文句や口出しをさせることができなくなります。
- 気軽に
- 好きな時に
- 好きな作物を
育てることが出来るので、継続的に農業ができるはずです。
ということで、農業で成功するための2つ目の原則は「畑は有料で確保せよ!」になります。
目の前の小銭に目がくらむと、あとで大きなしっぺ返しを喰らうので注意が必要ですね。
まとめ
「週末農業」のレベルではありますが、農業を短期間体験してみてその問題点を知ることができました。
定期的に農業ブームが到来したり、「うちの畑で採れた野菜」的なものをもらったりすると、「自分も農業をやってみたい」「畑をやってみたい」という気持ちになりますが、注意が必要です。
- 畑は自宅近くに確保する
- 有料で手に入れる
この2つの原則を守るだけで、農業の自由度はかなり高まりますし、育てる作物の幅も広げられます。
農業では収穫の喜びが体験できますが、プラス面だけでなくマイナス面にもスポットを当て、後悔しない、納得できる農業をしていきたいですね。
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