突然ですが、「NARUTO」に出てくる写輪眼（しゃりんがん）が科学的に実現できそうだと気付いてしまったので、ちょっと検証してみます。
写輪眼とは？
そもそも写輪眼をご存知ない方が多いと思うのですが、写輪眼とは週刊少年ジャンプで連載されていた「NARUTO」という忍者マンガに出てくる設定の一つです。
NARUTOは主人公・うずまきナルトの成長物語で、マンガを原作にアニメ化されたり劇場版の制作もされています。
現在はナルトの息子・うすまきボルトを主人公にした「BORUTO」のアニメとマンガが続いています。
写輪眼はこのNARUTOに出てくる『うちは一族』の家系の人しか使うことができない『血継限界（けっけいげんかい』と呼ばれる特殊能力のことです。
写輪”眼”というだけあって、普通の人には見えないものが見えたりする目の能力ですね。
写輪眼には
- 並みはずれた洞察力
- 一度見た相手の技や術をコピーできる
- 幻術をかけられる
という３つの特徴があります。
「スーパー動体視力＋まぼろしを見せる力」だと思っておいてください。
写輪眼は実現できるか？
なぜ私が「写輪眼は実現できそうだ！」と思ってしまったのかについても説明しておきましょう。
なんの脈絡もないのですが、先日、『現代の魔術師』こと落合陽一さんについて調べているときに面白い記事を見つけてしまったことが、ことの発端です。
天才たちが考えていることには毎度驚かされるなあ。
— 陽平 (@matome_pro) 2017年9月14日
落合陽一さんについては「現代の魔術師「落合陽一」の父・信彦が語る”勝ち組十戒”の解説と効果」でも書いたことがあったのですが、彼が関わっている研究の内容を見ていると写輪眼が実現できそうに思えて仕方がありません。
MOA大学特別講義の内容を読んで特に気になったのが、以下の研究です。
- 人間の視覚を意図的に操作する研究
- 筋肉に電流を流して、体を動かす研究
この２つを組み合わせれば、写輪眼が実現できそうです。
幻術は実現可能
まず１つ目の「人間の視覚を意図的に操作する研究」。
わかりやすい例としてこちらの動画が紹介されていましたが、視覚に働きかけることで人間を意図的にコントロールすることが可能になります。
↑この動画で冒頭に出てくる男性被験者は、A地点に行こうとしているのに実際にはB地点にたどり着いています。
この男性被験者が頭にかぶっているゴーグルを通して見ている景色と、現実世界で見ている景色が違うわけです。
「どうやってゴーグルを付けてもらうか？」が最大の難関となりますが、海岸沿いの砂浜を走っている映像をゴーグルには映しておいて、実際には断崖絶壁の崖に向かって全力疾走しているような状況を作ることも可能です。
ゴーグルで見ている景色
実際に走っている場所
地面の傾きや足に伝わる感触をどうするか？という点については、ゴーグルで見せる映像内に障害物を置いたり傾斜のある場面を映像で見せるようにすれば対応可能です。
現実世界とゴーグル内の映像で大きな違和感が発生しないようにようにするわけです。
問題点としては、視覚をごまかすだけでは不完全だということ。
人間は視覚以外にも、周りの気温や歩いているときに地面から伝わる地面の感覚（触覚）、周囲の音（聴覚）などを駆使して現実世界を認識しています。
そのため、ゴーグルで視覚をごまかすだけでは不十分と言えるでしょう。
しかし、「まぼろしの世界を見せることが出来る」という意味では、写輪眼が実現できると言えます。
技のコピー、洞察力も実現可能
２つ目の「筋肉に電流を流して、体を動かす研究」ですが、この研究を応用すると写輪眼の能力「技のコピー」と「高度な洞察力」が実現できます。
実現にはハイスピードカメラとこの動画↓の仕組みを使います。
動画ではなにをやっているのかというと、電気が流れるパッドを腕に装着して特定の筋肉に電気を流し、被験者の意志とは関係なく腕を動かしています。
人体の各筋肉が動かせるくらいたくさんの電極が全身に仕込まれている「電極スーツ」のようなものができれば、着用している本人の意思とは関係なく、外部から人の体を動かすことも可能です。
このスーツとハイスピードカメラを連動させれば、目の前にいる人の動きを完璧にコピーして動いたり（技のコピー）、相手の動きに合わせて最適な対応をすることが可能になります（洞察力）。
問題点としては、自分以外の人と全く同じ動きをしたり意図しない体の使い方をしたりするため、ほぼ１００％の確率で筋肉痛に悩まされたり、けがをしたりするリスクがあることです。
でも、あまり無理な動きをしない限りは写輪眼の「技のコピー」「洞察力」が実現できます。
結論：写輪眼は実現可能！写輪眼の応用範囲
というわけで、NARUTOに出てくる写輪眼が実現する可能は極めて高いといえます。
まだまだ技術的にカバーしきれていない部分も多くありますが、そう遠くない未来には実現できるでしょう。
特にハイスピードカメラと電極スーツを使うだけで、たとえば、
- 柔道の体の動きをコピーすることにより、熟練者の技を誰でも簡単に習得できる
- 高度なバンド演奏が誰でも演奏できるようになる
など、体を使う”技術”が誰でも習得できるようになります。
ほかにも、事故で片腕（利き手）を失ったひとが、利き腕ではない方の腕でスポーツや料理をしたり、利き手と同じように文字を書けるようになるなどの医療分野への応用も期待できます。
また、人工知能（AI）による補助が高速で行えるようになれば、
- 野球でピッチャーが投げる変化球を特定し、打ち返す
- バイク事故で転倒する際、自動的に受け身をとってダメージを減らす
- チンピラに殴られそうになったときに、パンチをよける
などもできるようになります。
- ハイスピードカメラ
- 電極パッドスーツ
- 人工知能
がセットになった「写輪眼スーツ」が普及したら面白いですね。
将来的には「スポーツ大会での写輪眼スーツ着用有無の検査」や「写輪眼スーツを着用しての練習時間に応じたクラス分け、階級分け」などが行われるようになるかもしれません。
人型ラジコンも作れる
写輪眼スーツが実現した場合、ぶっちゃけた話、このスーツを生身の人間が着用する必要がなくなります。
マネキンに写輪眼スーツを着せて、歩かせたり走らせたりすることが可能になるからです。
そこまで技術が進歩した場合、サラリーマンがわざわざ会社に”出勤”する必要もなくなります。
会社に置きっぱなしにした「写輪眼スーツを着用したマネキン」を自宅から遠隔操作すれば仕事ができるので…。
攻殻機動隊に出てくる「リモート義体」のように、体の内部まで機械化した「人型ラジコン」みたいなものですね。
NARUTOの「写輪眼」を科学的に実現する方法（まとめ）
話がちょっと逸れましたが、NARUTOに出てくる”写輪眼”は実現可能です。
かなりお金が必要になりそうですが、写輪眼の
- 並みはずれた洞察力
- 一度見た相手の技や術をコピーできる
- 幻術をかけられる
という３つの特徴は、テクノロジーの力で再現できます。
実現まであともう一歩のところですので、NARUTOファンでお金がある方は写輪眼スーツを作ってみてください。
うちは一族でなくても写輪眼が”開眼”できますよ！
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