フランスを代表する有名人の一人に、ナポレオン・ボナパルトがいます。
一時期はフランス皇帝でもあり、
「余の辞書に不可能の文字は無い」という名言でも知られる人です。
ナポレオンは数々の偉業を成し遂げてきた人なのですが、
彼はある特徴的な「習慣」を持っていたことでも知られています。
その一つが、手紙の読みかたです。
ナポレオンは毎日自分宛てに届く膨大な数の手紙を
手紙が届くたびに読むのではなく
”1カ月に一度だけ、対応が必要な手紙だけ”
読んでいたそうです。
なぜそのようにしていたかというと、
『ほとんどの手紙の内容は緊急性のない、たいして重要ではないことが書いてある』
と考えていたから。
ナポレオン宛の手紙の大半は、
なんらかの問題を解決してほしいという要望の手紙が多かったので、
届いてから1カ月が経過してもなお、
ナポレオン自身が対応しなければならない内容以外は、
無視すると決めていたわけです。
たいていの問題は誰かに頼らずとも解決できるのですが、
目の前に凄い人がいたりすると、
ついついその人に頼りたくなってしまうことがあります。
しかし、
ほとんどの問題は自力で解決できるとナポレオンは考えていました。
だから、
手紙を月に1回だけ読むようにすることで、
ナポレオン自身が対応しなければならないような
「本当に大事な用件」
「ナポレオン以外の人では解決できない用件」
だけに対応していたんです。
このようにすることで、
ナポレオンにとっては、読む必要のない手紙を読んだり
自分が関わるべきではない問題に時間を割かれずにすみ、
手紙を送った人にとっては、自己解決能力を高めることができる
というメリットがあります。
当時の手紙は現代の電話やメールに該当するので、
- 電話は着信履歴を見て月に一度かけなおす
- メールは月に一度返信する
ということになります。
ここまで極端なことをする必要はありませんが、
電話やメールは一日1回、時間を決めて対応するようにすると
お互いにメリットがあることが多いのでおすすめです。
私もナポレオン方式を採用し、
電話やメールは一日1回、時間を決めて対応しています。
仕事中に集中力を途切れさせられたり、
あまり重要ではない用件に時間を取られたりしなくても済むので、
時間管理術の一つとしてナポレオン方式が気に入っています。
また、逆の立場として考えると、
電話やメールは便利ですが使いすぎると
自己解決能力を磨く機会を失ってしまったり
相手の時間を奪うことにもつながります。
生活スタイルや現在のお仕事にもよるでしょうが、
ナポレオンのように偉業を成し遂げたいと考えている方は、
電話やメールの使い方に注意しましょう。
今日の話をおさらいすると、
電話やメールはその都度対応するのではなく時間を決めて対応すると、
- 重要でない用件に時間を取られずにすむ
- 集中を途切れさせられたりせずに済むので、仕事がはかどる
- 相手の自己解決能力を高めてあげられる
というメリットがあるということ。
あなたも時間管理の一環として、ナポレオン方式を採用してみてください。
あと、時間管理についてはこちらの記事も参考になると思いますので、
よろしければお読みください。
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