AI(人工知能)の発展が著しい勢いで進んでいます。
AIを使ったサービスも続々と出てきており、これまで人間がやってきた作業をすでに代行し始めています。
たとえば「本の要約サービス【フライヤー】」では、一部の書籍の要約(あらすじ)をAIにやらせているそうです。
書籍の内容をAIに読み込ませて、重要な部分や要所となるポイントだけを抜き出す作業をやらせており、人間が1冊ずつ本を読んで要約を書くよりも圧倒的に早く納品できるので、いずれはレビューを書くライターが不要になりそうです。
AIの学習スピードが加速した原因
ところで、AIの発展や成長スピードがここ数年で一気に加速しているのですが、その原因をご存知ですか?
実は、AIの成長に関係する非常に重要な要素が加わったために、成長速度が早くなっているらしいです。
その重要な要素というのは、「アウトプット(出力・生産・行動)」及び「フィードバック(調整」です。
以前にもAIの開発ブームがあったそうなのですが、その時代に主に行っていたAIを学習・成長させる方法は「大量の知識をインプットさせ、インプットした情報の中から最適な回答を導き出させる」というものでした。
しかし最近のAIブームで行っている学習・成長方法は、情報をインプットするだけでなくアウトプットさせ、アウトプットして得られた結果をもとに、行動を軌道修正するようにしています。
もう少しわかりやすく言うと、AIに何かを学習させた後に、ちゃんと学習できたかどうかをテストし(アウトプット)、そのテスト結果からどこがダメだったのか?どこが良かったのか?を再度AIに学習させる(フィードバック)ということです。
小学校の時に「漢字の書き取りテスト」をしたことがあると思います。
あれと同じで、学んだことがちゃんと学習できているかを確認し、もしもうまく学習できていなかったら再テストしたり、解答を見ながらもう一度学びなおすということです。
このアウトプットとフィードバックの工程が入ることにより、AIの成長スピードが加速度的に早くなったと言われています。
以前は、とにかく正しい答えを暗記させる(インプット)のがメインでした。
でもインプットだけだと、あまり早く成長することはできなかったんですね。
インプットした情報をもとにアウトプットし、アウトプットしたことで起こった結果からも学びを得る。
- インプット
- アウトプット
- フィードバック
この3拍子が揃って初めて、AIは理想的で迅速な成長ができたということです。
ここまで読んで頂いてなんとなく気付いた方もいると思いますが、AIの成長って人間の成長とすごくよく似ていると思いませんか?
人間もAIと同じで、知識や情報をインプットするだけではそれほど成長しません。
得た情報をもとに実際に行動してみて(アウトプット)、思い通りの結果が得られなかった場合は、やり方を変えてみる(フィードバック)必要があります。
- インプット
- アウトプット
- フィードバック
の3つが揃ってないと、著しく成長スピードが遅くなるんです。
料理のレシピをどんなに完璧に暗記したところで意味はなく、実際に手を動かして包丁を握って野菜や肉を切ったり、鍋にかけた火の加減を調節したりする経験を積まなければ、美味しい料理は作れるようになりません。
本を読んで「完璧な野球の投球フォーム」を暗記しても不十分で、実際にボールを持って手足を動かして「ボールを投げる動作」をしてみなければ、速い球は投げられないでしょう。
AIは”人工”知能と言われるだけあって、人間とかなり似た性質を持っています。
AIの例からもわかるように、人間はインプットするだけでは成長できません。
成長には、アウトプットとフィードバックが絶対に必要です。
人はよく、なにかを学習する際にインプットばかりすることに偏りがちですが、アウトプットとフィードバックも必ず忘れずに行い、AIに負けないスピードで成長していきたいですね。
AI時代でも活躍できる働き方
残念ながら、AIの発達により生産性の悪い仕事や、誰でもできるような価値の低い仕事をしている人間は、必要なくなります。
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