検索エンジンや自動翻訳技術、AIの分野でもお馴染みの「グーグル」が提供している無料のメールサービス「Gメール」を使ってて「グーグル怖っ!」と感じる出来事がありました。
Gメール本文の内容を自動で読み取り
先日、仮想通貨取引所にログインするための2段階認証につかうスマホアプリを間違って削除(アンインストール)してしまい、ログインできなくなってしまいました。
- 間違ってアプリを消してしまったこと
- 再認証でログインさせてもらいたいこと
を取引所側にメールしたところ「IDセルフィ―」の再送信を依頼され、すぐにIDセルフィ―の画像を送信しようとしたのですが、その際、Gメールにこんな警告文が…。
ついついメール本文の内容に気を取られてしまい、肝心なIDセルフィ―の画像を添付し忘れていたのですが、なんと!Gメールがメール本文の内容と照らし合わせて画像が添付されていないことを自動で識別。
「画像が添付されていませんよ!」と、警告してきたんです。
送信するメールの本文に「IDセルフィーの画像を添付しましたので、二段階認証の解除をお願いいたします。」と記載したので、この”画像を添付しました”の部分を自動的に識別したとしか思えません。
この警告があったおかげで、肝心の画像が添付されていない、全く意味のないメールを送らずに済んだのですが、Gメールの自動識別能力に驚きました。
ハッキリ言って、気持ち悪いレベルです。
Gメールの内容はグーグルに筒抜け
この一件で、「Gメールを利用する以上、メールの内容は全てグーグルに筒抜けになるのだな。」ということを再認識しました。
Gメールは無料で使えるしあまりにも便利なので、いまさら利用を辞めるつもりはありません。
しかし無料で使わせてもらうと同時に、実は”対価”として様々な情報を提供していることに気付かされました。
対価として提供した情報をもとに、AIの発展や検索エンジンの能力が向上しているのでしょう。
無料でサービスを使わせてもらっているのでその点は別に構わないのですが、人によっては「自分の個人情報やメール内容が漏洩している!」と気になるはずです。
私も今回の一件で、「本当に機密性の高い情報はメールで送ってはいけない」と肝に銘じました。
どんなに便利で素晴らしいサービスでも、利用するには必ず”対価”を支払うことになります。
支払う対価が提供されるサービスと比べて割に合わないと感じる場合や、どんな対価を支払っているのかよくわからない場合には、どんなに素晴らしいサービスでも利用をやめた方がいいかもしれません。
グーグルはGメールの内容を何に利用しているか
ところで、グーグルはGメールの内容を読み取って、一体になにに利用しているのでしょうか?
考えられるのは、
- 自動翻訳技術
- 人工知能(AI)の開発
です。
Gメールの内容を読み取ることで、人間がどのような言語をどのようなパターン、組み合わせで使うのか?をAIに学習させることができます。
これが上手くいくと、まるで人間と会話しているのと同じような感覚で話ができる機械やロボットが作れます。
また、日本語の文法や文脈による言葉の使い方を学習することもできるので、自動翻訳技術が飛躍的に発展します。
グーグル翻訳の翻訳精度が高まっているのも、もしかしたらGメールの内容をAIに学習させているからかもしれません。
まとめ
ということで、グーグルはGメールの内容をかなり正確に把握できていることがわかりました。
- 自動翻訳技術の発達
- 人工知能(AI)の発展
につながることは、個人的にはとても喜ばしいことです。
しかしその発展の裏には、もしかしたら私たち利用者の個人情報が使われているかもしれません。
情報管理が気になる場合は、秘匿性の高い情報をメールで送るのはやめた方がよさそうですね。