仕事・働き方

オーディションからオークションへ!テレビ業界はお金を払わないと出演できない仕組みになる

もう何年も前から変化していたらしいのですが、最近実態を知って驚いた”仕組みの変化”があります。

テレビドラマの俳優やアニメ声優の「出演料」および「配役」の仕組みについてです。

出演者はオーディションからオークションの時代へ

テレビ業界や芸能事務所に詳しいわけではないのですが、テレビドラマや映画の主役に抜擢されたりアニメの声優として出演したりするには、オーディションを受けるのが昔は普通だったそうです。

映画やドラマで言えば「演技力」を見るためのオーディションを開催し、監督や脚本家が「この人にやってもらいたい!」「この人は演技力がある!」という人を抜擢して、主役やメインの役を配置する仕組みですね。

アニメの声優もオーディションで選ぶ仕組みになっており、監督や原作者などがたくさんの声優さんの声を聴いて、「この声はこのキャラクターにピッタリ!」と感じた人をキャスティングしていきます。

業界の真実が暴露されているかは分かりませんが、こういったオーディションの仕組みはアニメの「SHIROBAKO」を見ればなんとなくわかるんじゃないかと。

 

いずれにせよ、「テレビに出演するにはオーディションに合格しなければならない」というのが、ひと昔前の常識だったわけです。

ところが現在はこの「オーディンション制度」がなくなり、出演者をオークションで募集する「オークション制度」になりつつあります。

「出演料(ギャラ)を支払ってもらう」のは時代遅れ

どういうことかというと、新しいドラマや映画、アニメの制作が決まると各芸能事務所や声優事務所にキャストを募集する内容の通知を出します。

以前はこういったキャスト募集の通知はオーディションの案内と同じ意味だったのですが、いまは意味が全然違って「募集通知=いくらで役を買ってくれますか?」という意味になっているそうです。

 

たとえば新しいドラマの制作が決まったら場合、各芸能事務所にドラマの俳優を募集する通知を送ります。

このとき、

  • 主役:2000万円~
  • ヒロイン:1200万円~
  • 主役の親友役:800万円~
  • ヒロインの上司役:600万円~
  • 主役のライバル役:900万円~

などでオークションにかけて、各配役で一番高い価格で「落札」した芸能事務所から売り出し中の新人やベテラン俳優などを送り出してもらいます。

 

つまり、テレビに出演して「ギャラをもらう」のではなく、テレビに出演するために「お金を払う」のが普通になりつつあるということです。

これを思いっきり悪く表現すると「演技力が無くても主役になれる」とも言えますね。

オーディションからオークションになった理由

テレビの出演者がオーディションで選ぶ仕組みからオークションで「せり」に出す仕組みになった理由ですが、番組制作者・出演者の双方にとってメリットがあるからです。

制作者側のメリット

制作者側としては、「なるべくお金をかけずに良い作品・売れる作品を作りたい」というのが本音です。

しかし出演者をオーディションで選んでいると、出演者への「ギャラ」が高騰してしまいます

オーディション制だと演技力の高い人が選ばれることになり、必然的に単価の高いベテランや実力者ばかりが選ばれてしまうからです。

なるべく制作コストを抑えたいと思っている制作者側からすると、出演料の高騰は避けたいところ。

 

これがオーディション制度からオークション制度になれば、「ギャラを支払う側」から「出演料をもらう側」になることができるので好都合です。

 

しかも、わざわざオーディションを開かなくて済むので出演者を選ぶ手間も省けます

出演権利を落札した芸能事務所も大根役者を送ってくることはないので、それなりに質の高い人材を集められるのもメリットですね。

ギャラが高騰しすぎて企画自体がボツになるという最悪の事態も防げます。

芸能事務所側のメリット

オークション制度にすることで、芸能事務所や声優事務所側にもメリットがあります。

お金を払ってでも主役や目立つ役柄を手に入れることで、その後の営業活動がスムーズになるからです。

 

番組への出演にコストがかかったとしても、DVDやBDの販売、CM出演、イベント出演などで出演権利の落札コストは回収できます。

「当事務所からドラマ出演者多数!」などの実績も作れるので、新人をスカウトする際も有利です。

 

このように、テレビ番組の制作者・芸能事務所の双方にとってメリットがあるわけですね。

演技力は無用になった…わけではない

制作・出演側にメリットがあるとはいえ「配役は事務所の資金力次第」となると、演技力や適性の無い人でも主役やメインの配役になり、つまらないドラマや声の合っていないアニメなどが量産されそうです。

しかし、必ずしもそうなるとは限りません。

配役を落札した芸能事務所や声優事務所側も、ヘンな商品(俳優や声優)を送り出してしまうと次のドラマやアニメのオークションに参加できなくなる恐れがあるからです。

 

おそらく一部には「金にモノをいわせた配役」もあるのでしょうが、演技力がない人ばかりがテレビに出ているわけではないです。

演技力がないと生き残れないのは昔も今も変わらないってことですね。

まとめ

ということで今回は、

  • テレビ出演はオーディション制からオークション制になりつつある
  • オークション制だと、制作者・出演者双方にメリットがある
  • 演技力がモノをいうのは変わらない

ことについて書きました。

 

テレビはあまり馴染みのない業界ですが、私たちの知らないところや水面下では、徐々に徐々に…確実に変化しているようです。

当事者にならない限りは関係のないことですが、マスメディアに興味があれば知っておいた方がいいかもしれませんね。

こちらも働き方のご参考に。

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コメント

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  • コメント (2)

    • きりたん
    • 2018年 2月 04日

    こんにちはです。ランキングから来ました。
    へ~、そうなってるんですね!
    声優や俳優も広告料払って露出を多くしていくのですね。ネットの広告と同じですね!

    • 「時代が変われば仕組みも変わる。」ということで、
      声優・俳優業界も変化しているようです。

      逆に言えば、仕組みを変化させることができないものは
      どんどん廃れていくということですね。

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