突然ですが、クイズです。
次のうち、「2017年時点の日本で、確実に損をする」のはどれでしょうか?
- 貯金・預金(日本円)
- 外貨預金
- 株式投資
- 投資信託
- FX
- 仮想通貨投資
- 不動産投資
- 起業
チッチッチッチッチッ…
はい、時間切れです!
答えは、1の「貯金」。
実は現在の日本では、貯金をすると「確実に」損をします。
100%確実ではなくても、90%以上の確率で貯金をすると損です。
日本政府のインフレ目標は年2%
なぜ日本円で貯金をすると損をするのかというと、現在の日本では政府の方針として”インフレ”を目標としているからです。
インフレとは「インフレーション」の略称で、インフレになるとモノやサービスの値段が上昇します。
これは2013年ごろから政府目標とされているので、ニュースでも話題になることがあるので知っている方も多いでしょう。
インフレに関しては”日本の金融界のドン”である日銀のホームページにも記載されています。
日本銀行法では、日本銀行の金融政策の理念を「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」としています。
物価の安定が大切なのは、それがあらゆる経済活動や国民経済の基盤となるからです。
(中略)
こうした点を踏まえ、日本銀行は、2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしています。
「消費者物価の前年比上昇率2%」と書いてあるので、毎年2%ずつ物価を上げていく(インフレ)ことがわかります。
物価が2%上がるということは、
- 1個100円で買えていたトマトの値段が1個102円になる
- 1食1000円の外食代が1食1020円になる
- 100万円で買えていた中古自動車が102万円になる
ということです。
ごくわずかな変化なので気付きにくいですが、ゆっくりと、確実に、着々とモノの値段は上がっていきます。
なぜ日本円で貯金すると「損」なのか?
ここからが本題なのですが、インフレが進むとモノの値段が上がるとともに、相対的にお金の価値が下がります。
年利2%ずつインフレが進行すると、手元の100万円の価値が、1年後には98万円相当の価値になってしまうんです。
いま100万円の貯金を持っている人は、貯金している100万円を1円も使わなくても、1年後には98万円相当に目減りします。
「インフレ率年間2%」という政府の目標は達成できていませんが、それでも徐々にインフレは進行しているので、貯金するとお金がジワジワと目減りしていくのは確実です。
これが、「日本円で貯金すると確実に損をする理由」になります。
「日本円で貯金」以外なら増える可能性がある
冒頭のクイズで選択肢に出した「外貨預金」「株式投資」「投資信託」「FX」「仮想通貨投資」「不動産投資」「起業」など、他の手段であれば、時間が経つにつれて資産価値を増やせる可能性があります。
もちろん資産を減らすリスクもありますが、日本円で貯金するのが「資産を確実に減らす」のであれば、他の選択肢は「増える可能性があるし、減る可能性もある」ということになります。
日本円で貯金すると確実に損をしますので、資産を増やしたい方は”貯金以外の方法”で資産を保有したり増やしたりする必要があるんです。
「旅行資金を貯めたい」「投資の元本を貯めたい」など、使う目的のある貯金は感心できますが、「老後資金としての貯金」をしている人は全然老後に備えることができないので、今すぐやめるのが賢明です。
日本の銀行にお金を預けても実質的なゼロ金利状態が継続しているので、金利はほとんど付きません。
数字上では口座残高が徐々に増えていくかもしれませんが、それを上回るペースでお金の価値が目減りしていくので、お金を引き出しても買えるモノやサービス量は減っていくことになります。
家族で海外旅行をしたくて100万円貯めようとコツコツ貯金していたのに、100万円が貯まった数年後には、旅行代金が値上がりしているので100万円ではお金が足りなくて旅行にいけない…、みたいな感じです。
旅行に限らず、自動車、食品、住宅、衣服、学費などなど…、他のモノやサービスについても同じことが言えます。
資産運用や老後資金の確保を考えている方は、貯金は選択肢に入れず、必ず他の方法で運用していきましょう!
まずは情報収集
実際に資産運用を始める際は、「情報収集」「リサーチ」が重要になります。
証券会社や仮想通貨の取引所で口座開設しておくと、最新の金融情報がメールで知らせてもらえたり、口座開設者限定情報を見ることができたりするので便利です。
情報収集の手段を何も持っていない方は、いくつかの口座を開設しておくとリサーチの手間が省けます。口座開設だけなら無料なので、無料で最新の情報をリアルタイムで入手しておきましょう。
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