クラウドファンディングをご存知でしょうか?

 

なにか企画(プロジェクト)を考えて、それを実行するのに自己資金では足りない場合にネット上でたくさんの人たちから出資を募ってお金を集め、プロジェクトを実現する方法です。

 

それなりに知名度のある人なら個人でも出資者を集めることができますが、ごく普通の一般人の場合はなかなかそういうわけにもいかないので、クラウドファンディングを仲介してくれるサイトがあります。

 

そういうクラウドファンディングを仲介するサイトのひとつにCAMPFIRE(キャンプファイヤー)というサイトがあります。

先日、CAMPFIREを眺めていたら「これはいいね!」というプロジェクト1個、「これはダメだろうね…」というプロジェクト1個を見つけたので、ちょっとご紹介します。

CAMPFIREはこちら

 

なぜ、これはいいね!と感じたのか?

 

あるいは、

 

なぜ、ダメなプロジェクトだと感じたのか?

 

を、勝手にレビュー(評価)してますので、クラウドファンディングを計画している方は参考にしてください。

 

まずは「これはいいね!」と感じた企画(プロジェクト)からご紹介します。

ラーメン屋のオープンイベント

広島市内に店を構えるラーメン屋のオープンイベントです。

 

ラーメン屋のオープンイベント

 

『地域の子供達の~』などとタイトルが書かれていますが、タイトルはどうでもよくて、注目したのはプロジェクト企画者が出資者への返礼として用意している『リターン』です。

 

 

このラーメン屋さんは一口1万円の出資を募っているのですが、リターンが『11,000円分のラーメン券』となっています。

 

普通のプロジェクトは「お金が足りなくて困っています。助けてください!」的な内容なのに対し、このプロジェクトは反対に、出資者に必ずリターンが配当されます。

 

この点が、このプロジェクトの特徴です。

1万円出資して11,000円分戻ってくるので、実質的な”投資”ですね。

 

利回り10%なら、近所に住んでいてラーメンが好きな人なら出資してくれそうです。

 

このプロジェクトのポイントは、これだけではありません。

 

『ラーメン店にとっても投資効率が良い』ということです。

 

どういうことかというと、1万円の出資を募って11,000円分のリターンを渡すのでは、ラーメン店にとって赤字です。

クラウドファンディングサイトのCAMPFIREでは、プロジェクトが達成されると仲介手数料として8%の手数料を徴収しているので、目標金額10万円が達成された場合、出費は11万円+手数料8%で約12万円となり2万円程度のマイナスになります。

 

しかし、たった2万円の出費で自分の店にラーメンを食べに来てくれるお客さんが、一気に10人獲得できます。

 

しかも、よほど不味いラーメンでない限りラーメン券をリターンとして渡しているので、リピーターとして何回も足を運んでくれたり、知り合いを連れて来てくれたりする可能性が高いです。

 

運よくおしゃべりが大好きな出資者がいた場合なら、口コミ効果でさらにお客さんの数が増えるでしょう。

チラシを播いたり、新聞広告を出したりするよりもよほど確実で効果的な広告になります。

 

出資者にとっても、出資を募る側にとっても、両者にとってプラスになるプロジェクトだったのでこれはいいね!と感じました。

 

「そもそもお金に困ってないじゃん。自己資金でやれよ!」という気がしなくもないですが、クラウドファンディングサイトを上手く使えば、広告費を安く抑えることができますね。

これはダメだろうね…というプロジェクト

クラウドファンディングの良い例をご紹介しましたが、反対に、「これはダメだろうね(出資者が集まらないだろう)」というプロジェクトもご紹介します。

 

悪い例はこちら↓

 

株初心者がSHARP(株)株を買います

 

株式投資の初心者がSHARPの株を買います!というもの。

 

一応プロジェクトの趣旨を見ると、「経営再建中のシャープの株を買うことで、経営再建の流れを加速しよう!」ということらしいのですが…

 

いや、シャープを応援したいんだったら、普通に証券会社に口座開設してシャープの株買うわ!と、おそらく誰もが思ったことでしょう。

 

しかも、出資者へのリターンとして「粗品」があるらしいのですが…

 

 

なにが返ってくるのかよくわかりませんし、よほどの道楽者か変人でもない限り出資する人は現れなさそうです。

 

このように、クラウドファンディングと言ってもいろいろなプロジェクトがあり、良いプロジェクトと悪いプロジェクトがあります。

 

クラウドファンディングを使えばなんの実績もない一般人でも、プロジェクトの企画力があれば何百万円という金額であってもタダでお金を集めることが可能です。

 

「お金がないから○○できない!」という戯言は通用しなくなっていますので、何か実現したいことがあるけどお金が足りない!という人は、クラウドファンディングを利用してみてください。

クラウドファンディングで出資者を募るコツ

クラウドファンディングのプロジェクトを見ていると、目標金額がすぐに集まったプロジェクトと出資者が全然集まらないプロジェクトがあることに気が付きます。

 

すぐに出資者が集まって目標金額が達成できるプロジェクトにはいったいどのような特徴があるのか?

ちょっと見ただけですが、気付いたことを書いておきます。

 

目標金額が集まるプロジェクトの特徴は、

  • 一目見て、面白そう!と思える
  • たくさんの人たちを巻き込むイベントや企画を実現するためのプロジェクト
  • 個人ではなくチームで運営している
  • プロジェクト実現により、社会貢献にもつながる
  • 熱意や夢、ワクワク感を感じる

このような特徴がありました。

 

反対に、「お金が集まらないなあ」というプロジェクトは

  • プロジェクトを立ち上げた「個人」が楽しむためのもの
  • プロジェクトを実現しても社会の役に立たない
  • つまらなさそう
  • 熱意を感じない

このような特徴ですね。

 

やはり、たくさんの人を巻き込むプロジェクトや、自分一人だけでなくたくさんの人を幸せにしたり、社会貢献につながるようなプロジェクトはお金が集まりやすいです。

出資する側も、「どうせお金を出資するんだったら、社会の役に立つ事に使いたい」「お金が喜ぶ使い方をしたい」と思いますからね。

 

このような思考はお金持ち特有の考え方なのですが、よくわからない人にポンッと数十万円単位で出資してくれるような人はお金持ちの人ばかりなので、お金持ちが喜びそうなプロジェクトにするとお金が集まりやすそうです

 

実現したいことがあってクラウドファンディングでお金を集める予定がある方は、参考にしてください。